数字で見る十勝の教育🔑

 十勝教育研究所では、十勝管内の教育課題や教育情報・各学校の状況等、様々なテーマに関する調査を行い、その結果を広報誌やHPで公表し情報提供を行っています。帯広市内を含む十勝管内の学校様にご協力いただいております。

第3回アンケート結果(情報活用能力【情報モラルを含む。】の育成について)

※ 調査期間:令和6年1月16日~2月5日

  調査範囲:帯広市内を含む十勝管内の小・中学校及び義務教育学校

Q1:情報活用能力(情報モラルを含む。)をどのようにして教育課程に位置付けていますか

【調査結果からの分析】

・情報モラル教育の実施状況を見ると、「各教科の年間指導計画への明記」が44.9%と最も高く、次いで「情報教育全体の計画作成」が42.0%となっている。このことから、情報モラルは教科横断的に指導計画に組み込まれ、学校全体で取り組む体制が整えられていることが分かる。「情報教育の年間指導計画の作成」は30.4%、「体系表の作成」は18.8%であり、具体的な計画に基づいた指導や教育内容の整理も行われていることが示唆される。一方で、「外部講師による『情報モラル教室』の実施」や「技術家庭科の指導計画に基づいた指導」は1.4%と低い割合であり、特定の授業や外部リソースへの依存は限定的である。これらの結果から、情報モラル教育は学校教育において重要な位置を占め、組織的かつ教科横断的に実施されていると考えられる。

Q2:情報モラルに関する教育は、各教科等の指導の中でどのように行っていますか?

【自由記述】
・学級活動や総合的な学習の時間に、インターネットの情報活用のマナーや著作権等について、また、SNS等の適切な使い方等について指導を行っている。
・総合的な学習の時間で、参照資料の引用をする際の「出典」明記のルールについて知る。また、国語科においてその「引用」表記について記述練習をするなど。
・社会科の授業で、プライバシーに関わる権利について学ぶ際、インターネット上での個人情報の重要性を考える。
・社会科や技術科において情報リテラシー等について話し合いを行っている。
・警察や情報通信会社の出前講座による防犯教室の一環として行っている。
・特別の教科 道徳の授業において、SNSの適切な活用について考えた。
・教科横断的(技術・社会・総合・道徳・学活など)に、情報社会の倫理、法の理解と遵守、安全への知恵、情報セキュリティについて、学習しています。
・社会科の授業で、教科書の内容に沿って、動画を活用しながら指導した。外部講師による「情報モラル教室」を実施し、具体的な事例を通して情報モラルについて考えた。
・総合的な学習の時間の中に情報モラルに関する学習を位置づけ、個人情報保護の重要性や個人情報を流出させないための手立てについて考えさせている。また、道徳科の授業で、他者への情報の伝え方や正しい情報を選択することの重要性について話し合わせている。
・国語  読むこと、書くことに関わって、本や文章から必要な情報を集める。
・社会  公民的分野-「情報化」、「マスメディアの働き」、「契約」について理解する。 
・調べ学習 地図や統計などの資料の活用、インターネットによる情報収集、電子メールによる情報発信など 。
・技術家庭  情報を正しく活用するための知識や技能。
・情報 セキュリティに関する基礎的基本的な知識。
・特別の教科 道徳 ・情報社会参画の責任と義務。 
・総合的な学習の時間  課題解決的な活動において、情報収集、情報発信する際のルールやマナーを定着させる。
・特別活動  学校生活・家庭生活全般で考えられる安心、安全に関する知識と適切な対応を身につけさせる。
・個人情報の保護、人権侵害、著作権に対する対応、危険回避などのネットワーク上のルールやマナー。
・2学期のはじめに「デジタルシティズンシップ教育週間」を設定し、全学年系統立てて指導を行っている(2.5年は、外部講師活用)。
・高学年(5・6年)の道徳において、外部講師を招いて、SNSでのプライバシー設定や、個人情報を公開するときのリスクについてなどを学習した。その他、個人情報についてやネットモラルについては、その都度、指導するようにしている。
・警察の方を講師として、毎年5年生を対象にネットトラブル防止教室を行っている。タブレットの使い方のルールに情報モラルに関わる内容を明記し、年度始めや長期休業前に指導を行っている。各教科の情報に関わる学習場面で情報モラルを関連付けている。
・ネットトラブル防止・メディアリテラシー教室として警察の方を講師に招き講話をしていただいている。また、タブレット端末の定期的なチェック等を学級活動などで実施して指導をしている。
・国語では文章の著作権や情報の信ぴょう性を考える活動、算数ではインターネットデータの扱い方を学ぶ場を設けています。日常生活での実践力を育むために、具体的な事例をあげての指導もしています。
・技術科の授業で、SNSでの公開する問題点などを取り上げる指導をしています。また、扱いとして適切な使い方は何かなど日常的に指導しています。
・社会科の授業では、主に公民の分野で、情報化の課題として、情報リテラシーや情報モラル、新しい人権でプライバシーに関わる権利を学習します。その際、意味を知り、SNSの扱い方などを考えさせています。
・国語の授業で、書く事柄に関する情報を収集し、情報を整理しまとめる際に、著作権の正しい取り扱いについてや責任のある情報発信、情報に対する正しい判断等を考えさせる。
・保健や家庭科の学習で一日の生活の仕方について学習する際、健康面への影響等と合わせて、個人情報の管理についても説明している。 
・学級活動や道徳、総合的な学習の時間の学習で、chromebookを使用する際、情報の正確性や個人情報の管理、著作権等について考えさせている。 
・出前授業を活用し、健康面への影響や機器の使用時間等について考えさせたり話し合わせたりしている。
・技術科でインターネット上での個人情報の重要性を考える。その際、個人情報を公開するときのリスクについて討論する。
・総合的な学習の時間において、パスワードの安全な管理とICT機器の基本的な使い方を覚える。また、受け取った情報を偏りなく理解する力を育てる。高学年では、メールやSNSの操作について、具体的な注意点を学ぶ。
・社会科: プライバシーを守るためのネットリテラシー、オイルショックなどの過去の偏向報道被害の事例を学び情報リテラシーを高める。
・ 国語:フェイクニュースや誤情報を見分け、情報の正確性を考える。 コミュニケーション能力を養うため、ネット上での言葉遣いやSNSの影響を学ぶ。
・教育活動全体、2月に3~6年生でデジタルシチズンシップ教育。

Q3:情報モラルに関する教育をするにあたって、どのような内容について触れることが必要だと感じますか

【調査結果からの分析】

・アンケート結果を見ると、「個人情報の流出」が最も関心が高く、次いで「SNS、知らない人との出会い」に関する問題が上位に挙げられている。これらの結果から、情報モラル教育においては、個人情報の取り扱いやSNS利用におけるリスク、見知らぬ人とのコミュニケーションにおける注意点などを重点的に扱う必要があると考えられる。また、「著作権の侵害」「デマ情報の拡散」といった項目も上位に入っており、情報発信者としての責任や情報リテラシーの重要性も認識されていることが分かる。生成AIの利用に関する関心も一定数あるが、他の項目に比べると低いことから、比較的新しい技術であるため、教育内容の検討がまだ十分に進んでいない可能性がある。全体として、情報モラル教育においては、個人情報保護、SNS利用、情報リテラシー、著作権、AI利用といった多岐にわたるテーマを網羅的に扱う必要があり、特にリスクの高い分野に重点を置くことが重要であることが伺える。

Q4:どのようにして、家庭や地域との連携を図っていますか?

【調査結果からの分析】

・アンケート結果を見ると、「学校だよりを活用して」が61件と最も多く、次いで「学年・学級懇談会の話題にする」が56件、「学年・学級通信の話題にする」が53件となっている。これらの結果から、学校からの情報発信が家庭との連携の中心となっていることが分かる。一方、「研修会を開いている」は18件、「ホームページに掲載している」は12件と比較的少ないことから、家庭や地域が主体的に参加する形の連携はまだ少ないと考えられる。今後は、研修会の開催やホームページの活用などを通して、家庭や地域とのより双方向的な連携を深めることが重要であることが伺える。

第2回アンケート結果(ICTを活用した個別最適な学びと協働的な学びについて)

※ 調査期間:令和6年9月24日~10月15日

  調査範囲:十勝管内の小・中学校及び義務教育学校

Q1:学習指導において、児童生徒一人一人に応じて、学習課題や活動を工夫しましたか

Q2:学習指導において、児童生徒が、それぞれのよさを生かしながら、他者と情報交換して話し合ったり、異なる視点から考えたり、協力し合ったりできるように学習課題や活動を工夫しましたか

Q1
Q2

 【調査結果からの分析】

・学習指導において、「個別最適な学び」や「協働的な学び」の工夫についての設問では、「よく行った」「どちらかといえば行った」でおよそ9割を占める結果となった。 十勝の先生方が、日々の授業において高頻度で取り組んでいることが伺える。

Q3:学習指導において、児童生徒が自分の特性や理解度・進度に合わせて課題に取り組む場面では、児童生徒一人一人に配備されたPC・タブレット端末などのICT機器をどの程度使用させていますか。

Q4:学習指導において、児童生徒が自分で調べる場面(ウェブブラウザによるインターネット検索等)では、児童生徒一人一人に配備されたPC・タブレット端末などのICT機器をどの程度使用させていますか。

Q3
Q4

 【調査結果からの分析】

・学習指導において、ICTを利用する頻度に関する設問では、「ほぼ毎日」「週3回以上」と高頻度で使用している割合が5割から6割程度、また、「週1回以上」も含めると7割から8割程度となり、十勝の先生方が、日々の授業において一人一台端末という環境を生かした学習指導を行っていることが伺える。

Q5:授業の中で、教職員と児童生徒がやりとりする場面では、 児童生徒一人一人に配備されたPC・タブレット端末などのICT機器をどの程度使用させていますか。

Q6:授業の中で、児童生徒同士がやりとりする場面では、児童生徒一人一人に配備されたPC・タブレット端末などのICT機器をどの程度使用させていますか。

Q5
Q6

 【調査結果からの分析】

・授業の各場面におけるICTの利活用に関する設問では、「ほぼ毎日」「週3回以上」と高頻度で活用している割合が3割から4割程度、「週1回以上」を含めると5割から6割程度となった。また、「教師と子どもがやりとりする」活用頻度に比べ「子ども同士がやりとり」する活用頻度はやや低いことが伺える。

Q7:授業の中で、児童生徒が自分の考えをまとめ、発表・表現する場面では、児童生徒一人一人に配備されたPC・タブレット端末などのICT機器をどの程度使用させていますか。

Q7

【調査結果からの分析】

・子どもが自分の考えをまとめ、発表・表現する場面におけるICTの利活用に関する設問では、「ほぼ毎日」「週3回以上」と高頻度で活用している割合が3割程度、「週1回以上」を含めると5割程度となった。「子ども同士がやりとり」する活用頻度同様、やや低いことが伺える。

第1回アンケート結果(MEXCBTについて)

※ 調査期間:令和6年5月21日~6月10日

  調査範囲:帯広市内を含む十勝管内の小・中学校及び義務教育学校

Q:利用中の学習eポータルサイトは?

【調査結果からの分析】

・「実証用学習eポータル」と「まなびポケット」で8割弱を占める結果となった。また、少数ではあるが、AI型教材と併用している学校もあった。

Q:主な活用内容は?

【調査結果からの分析】

・「ほっかいどうチャレンジテスト」が約9割を占める結果となった。また、自由記述より「自治体からの提供問題」や「他の提供問題(検定問題等)」の積極的な活用を検討している学校があった。

Q:主な活用場面は?

【調査結果からの分析】

・「授業での活用」が7割を超える結果となったが、実際は「ほっかいどうチャレンジテスト」の実施にとどまっている。自由記述では「ほっかいどうチャレンジテスト等を利用して使用方法を定着させたい」や「活用の好事例について研修を深めたい」等が見られた。

Q:MEXCBTにおける自作教材の作成について

【調査結果からの分析】

・ほぼすべての学校で「自作教材を作成していない」という結果となった。自由記述では「他の自治体の問題を活用してみたい」や「学習記録のデジタル化に取り組みたい」等が見られた。

自由記述

Q:その他の学習支援サービスの導入は?
  • eライブラリ
  • ロイロノート
  • スマイルネクスト
  • Qubena
  • すららドリル
  • 市町村電子図書館 など
Q:今後試してみたい活用内容や場面について
  • 家庭学習
  • チャレンジテストの解きなおし
  • 他の自治体の問題
  • 各種検定問題
  • 学校で行うテストでの活用
  • 反復練習
  • 朝学習
  • 自作教材
  • 長期休暇中の課題
  • 不登校児童・生徒の学習支援 など
Q:МEXCBTについて知りたいことや疑問点
  • MEXCBTを活用した単元内自習進度学習(鹿児島県)の事例やNEXT GIGAにおけるMEXCBTの展望について情報があれば知りたい
  • より簡単な操作性や早い動作性があると先生方も授業に応用できるとおもうので、よりわかりやすいMEXCBTコンテンツなどがあるとよいと思いますし、紹介してほしい
  • 今後、どのように教材を充実させ活用を広げていくのか等。(保護者負担の民間web教材を使わなくともよくなる方向で進化するのか、といった点について)
  • 選択肢以外の解答方法はあるのか
  • 全職員がスムーズに使えるようなマニュアルのようなものはあるのか
  • 有効活用方法について知りたいです。他の学校では、どんな活用をしているのか知りたい など