ブラッセル日本人学校
教諭 平井 久文
ベルギー:ブリュッセル
ベルギーの首都ブリュッセルは約124万人が住み、EUやNATOの本部があるヨーロッパの中心として知られています。公用語はフランス語・フラマン語・ドイツ語の3つとなり、移民も多いので様々な言語が聞こえてきます。
学校紹介
ブラッセル日本人学校は、小学部189名、中学部42名、計231名が在籍する学校です(2024年9月時点)。
ベルギーの法律で12歳未満の子どもは1人で外出ができないため、保護者と一緒に登下校したり、スクールバスを利用したりしています。中学生は、1人でメトロ(地下鉄)などを利用して登下校する子どももいます。
小学生は毎日「外国語会話」の時間があり、フランス語か英語のどちらかを選択して(低学年はどちらも学びます)外国語に触れます。そのため、子どもたちの語学力はとても高いです。
小中併設校の面白み
小中併設校だからこそ行うことができる学校行事があります。それは「運動会」と「合唱祭」です。
中学生は、全体を統括する責任をもち、小学生はその姿を見て、将来自分たちも立派な上級生になろうと目標にするよい機会となっています。運動会では「全校リレー」を行いました。チームは小学校1学年から中学校3学年までの縦割り班でした。みんなで協力してゴールに向かっている姿を見て、異年齢集団で行う学校行事が、いろいろな力を伸ばす場になっていると感じました。
現地校との交流
小学生は毎年、現地の学校に行く・本校に来てもらう、という2回の交流を行っています。現地校の子どもは全く日本語が分からないし、英語も話すことができない子どもが多いです。子どもたちは身振り手振りやイラストなどでコミュニケーションを図ります。なかなかうまく伝わらないときもありますが、伝わったときのうれしさや、一緒に何かを経験することができた喜びなどが感じられる貴重な機会となっています。中学生も年1回、現地校やヨーロピアンスクールと交流をしています。
「余暇」を楽しむ
ベルギーでは、水曜日は午前授業で、日本人学校も同様です。午後は、友達と遊んだり、家族で公園などに出掛けたりしている姿をよく見かけます。そのように、仕事だけではなく余暇を楽しむ姿に、1度きりの人生をどう楽しむのか考えさせられます。
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