日々徒然 ~何気ない出来事に心を寄せて~

出会いに感謝し、一つ一つできることから

士幌町立士幌小学校 教諭 横田 佳奈

 今夏、地元の神戸で、小学校6年生のときの恩師の先生に会う機会に恵まれました。短時間でしたが、先生の顔を見ると、一瞬でその頃の楽しい思い出がよみがえりました。地元を離れているため、なかなか会えない友の顔もたくさん思い出しました。

 小学校4年生のとき、阪神淡路大震災で被災しました。そのときに疎開させてもらったお宅が多賀一郎先生宅で、ここ十勝で縁があって、再会することができました。大学で釧路に来てから約20年。十勝で暮らし始めて約10年。縁がつながって、多くの友人ができました。なんと地元の親友がご近所に引っ越してきたというとてもうれしい奇跡の出来事もありました。

 教師という職業は、子どもと、保護者と、先生方と、出会いがたくさんあります。その中で、担任として、子どもたちに関わることのできる期間は限られています。「子どもたちのためにどんなことができるか」「どう伝えたらいいのか」という悩みをもちながら日々過ごしていますが、その出会いを大切にしたいと思っています。保護者との関わりも同じです。「やっぱりこうした方が…」と反省することもしばしばですが、真摯に向き合い、そのときよいと考えたことを一つ一つ取り組んでいきたいです。「できることは限られているな」と無力さを感じることもありますが、子どもたちをしっかりと受け止め、見守ったり声を掛けたりしていこうと思います。学年団や一緒に働く先生に相談すると、新しい手立てが見付かることも多く、心強いです。

 縁あって出会った人たち。一つ一つの出会いに感謝しながら、これからの教員生活も過ごしていきます。


永遠も半ばを過ぎて

足寄町立足寄小学校 事務職員 東海林泰介

 「人生100年時代」が提唱されて久しいですが、47歳の自分を当てはめると折り返しに差し掛かっており「残り半分とは長いようで短いな…」と、得も言われぬ感情を覚えてしまいます。約半世紀を生きてきても全く経験したことのないことや、見たことがないものがたくさんあるのはもったいないという焦りもあり、今後の人生は「1年に1つずつ新しいことに取り組んでいく」というマイルールを自分自身に設定してみました。

 具体的には、登山・スポーツなど趣味的なものや、お酒・電子タバコなどの嗜好品、バンジージャンプやパーマをかけるなどの体験・行動でもよいこととし、毎年海外旅行に行き世界遺産を観光するといった、コスト的・時間的に非現実的なものは考えないようにしました。

 では、今年は何をしようかと考えてみると、学生のときからやってみたかったエレキギターが頭に浮かんだので、この文章のネタにもなるし一石二鳥と思いギターを購入してみました。家族に相談もせずネット通販で注文したため、いきなり届いた大きな荷物と私を見つめる妻と子どもたちの視線は冷ややかではありました。しかし、「人生残り半分で時間がないのだ!」という思いで、皆が寝静まった後に ヘッドフォンをつないだギターをかき鳴らし、満ち足りたひとときを過ごしています。

 こんなこともあるので年齢を重ね自分のやりたいことに忠実に生き、日々の徒然を解消してい くのも悪くないなと思えた今日この頃でした。

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